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日本ワークス K'S Room
日本ワークス Team K のブログ
もうひとつの「ブーバ・キキ効果」
下の2つの図形を見てほしい。

この2つの図形には名前がある。
一方が「ブーバ」、他方が「キキ」だ。
さて、どちらが「ブーバ」でどちらが「キキ」だろうか?

手書きブーバキキ

これは「ブーバ・キキ効果」と呼ばれる現象で、
使用言語や居住する地域、大人子供や男女の区別も関係なく
ほとんどの人が右を「ブーバ」、左を「キキ」と答えるそうだ。

そう言われると
右はもくもくしていて、いかにも「ブーバ」といった感じだし
左はぎざぎざしていて「キキ」らしく見える。

「ブーバ」「キキ」と発音した際の、唇の形に似た図形を選ぶ
というのが一般説なのだとか。

しかし全世界共通で同じ結果が出るというところに、奥行きの深さを感じる。

mukasimannmosu

我々人類が言語を使うようになったのは
およそ4~7万年前だと推定されている。

どのような過程で言語を獲得したのか、
「音」から段階を追って発展し「言語」に至ったとする説。
鳥のように求愛行動で「歌」を歌い、それが進化変形したとする説。
突然変異が起こり、完全な言語機能を備えた「ある一個体」の発現から広がったとする説。
諸説あるが未だ解明されていない。

はっきりしているのは、言語を獲得してからの人類が
それまで歩んできた緩やかな道のりとは比べ物にならない勢いで、
他の生き物を圧倒するような進化と発展を遂げたのだということだ。

意識せず ブーバとキキを選択させるのは
我々の中に共通して眠っている
遥か遠い昔の名残か

記憶には無くともDNAが覚えている
まだ言語の形をとる前の「音」に対する本能の選択

そういった太古の記憶の可能性に思いを巡らせるのは
もうひとつの「ブーバ・キキ効果」か

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テーマ:日々のつれづれ - ジャンル:日記