みなさん、こんにちは！

本日は土地と道路の関係についてお話ししたいと思います。
建物を建てる際に、土地と道路の関係は、とても重要です。
道路に接していない土地は、基本的に建物を建てることはできません。
建物を建てるのであれば、その敷地への出入りがスムーズでなければなりません。
道路に接していない場合、生活する上で不便であるということは想像に難くないと思います。
そして、もう一つ重要な理由があります。
それは、万が一の時、緊急車両が通れないと人命に関わるということです。
道路に接していない土地にある建物で、火災が起きた、あるいは急病人がでた、いずれの場合でも、道路に接していなければ、人の命が危険にさらされてしまします。
そのような事態を防ぐため、原則として建物を建てる土地は2ｍ以上道路に接していなければならないという決まりがあります。そしてその接する道路は、幅4ｍ以上なければなりません。

他にも建築基準法には、人命を守るための規制があります。
例えば、マンションの容積率の規制の緩和です。
容積率とは、建物のすべての階の床面積を合計した時の、土地に対しての割合のことです。
地域ごとに、合計の床面積が敷地の何パーセントまで建ててもいいか、決まっています。
その容積率をマンションなどの共同住宅では緩和する制度があります。
マンションを建てようとすれば、できるだけ、居住部分の大きさを広くした方が高く売れると考えますよね？だけど、容積率の規制があるので広くするには限度があります。ならば、と共用部分の廊下や階段を狭くして、その分、居住部分を広くしたらいいじゃないか、と考えてしまうでしょう。
そうすると、どうなるか。例えば、30世帯の住宅が入居しているマンションでもし火災が起きたら。人々が避難するため廊下や階段に押しかけます。その時に狭い廊下や階段だったら、逃げ遅れたり、転倒してケガをしてしまう。最悪の場合命を落としてしまうかもしれません。
そうならないために、マンションなどの共同住宅の場合、廊下や階段は容積率の計算に参入しないものとされます。これでゆとりのある廊下や階段が作られ、人の命が守られます。

建築基準法は人々が、安心安全に生活できるよう様々なことが定められていたのですね。