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日本ワークス K'S Room
日本ワークス Team K のブログ
ゆく年
かの賢帝マルクス・アウレリウスは、
「自省録」の中で
自己の人生が瞬きする間に終わるであろうこと、 
偉大な先人達でさえも、亡き後は風化し忘れられてゆくこと、
そしてそれが自然の摂理であり、死もまた人生の一部である事を繰り返し述べていた。

生まれ、生きて、そして死ぬ。
人類の進化とともに平均寿命は長くはなったが
偉人でも悪党でも今のところ、この理からは逃れられない。

我々人類は「個」として生きると共に
「社会の一員」としても生きる。

「だから人類は皆家族だ」などと言うつもりは毛頭なく、
自分以外は皆別個体であり
厳密にいうならば、相手の喜びも悲しみも、自分の喜びや悲しみの経験を通して推し量る事しか出来ない。

しかし各々の個はそれぞれが影響し合い
この複雑な人間社会は形成されている。

残された者の悲しみや戸惑いにはおかまいなしに、
陽はまた昇り、季節はうつろう。

年の瀬は何かと偲ばれる機会が多く
様々な事が思い起こされる。

家族ではなくとも
彼等の人生を讃えたい。

寅年
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テーマ:生き方 - ジャンル:ライフ